気ままなフルート吹きの自由な日常

アマチュアフルーティストの日常です。練習、レッスンの備忘録。お問い合わせはこちらまで→aoioa.flute@gmail.com

吹けないときに楽器上達のためにできること

こんばんは。

昨日は渋谷でシンフォニックウィンズのコンサートに行ってきました。トランペットのソリストの方が凄すぎて言葉では表現できません。全体のサウンドも素晴らしくて、あんな演奏ができたらなと思いました。

 

さて、今回のブログのテーマは楽器を吹けない時に楽器上達のためにできることです。

テスト前で時間がない、家が防音じゃない、仕事が忙しいなどで練習時間があまり取れないなどなど、なかなか音楽に割ける時間があまりないときもありますよね。

そんな時にスキマ時間でできる楽器上達の秘訣をご紹介します。

 

①譜読み

いやそんくらいできとるわ!!って方も多いかも。

でもいわゆる譜読みではなく、楽譜の速読をする譜読みは楽器が吹けない時におススメです!

フルートは速いパッセージが多く割り振られる楽器です。なので、横向きの速読が早くないといけません(ピアノは縦の速読を要求されますね)。

具体的には、階名でできるだけ早く、めっちゃ早く、リズム自体は無視して、ものすごく早く

ラファソミレファミファミレミファファソラレ…と口に出して読みます。

トリルもミレミレミレ…と読みます。

 

これだけです。でも、やってみると案外難しい…。

口で言って引っかかるところは指も引っかかるところです。これは、フィンガリングの練習にもなりますよ!

 

②楽譜の分析

練習ができる環境だとなかなかやっていない人も多いのではないでしょうか。

楽譜を分析することは音楽を計画的に、論理的に構築するために重要です。

とはいっても楽典の知識はないし…なんてひともご安心ください。

自分のできる範囲内の分析をすればいいんです。これに楽典の知識は必須ではありません。

ここはpにして次のパッセージとメリハリをつけようとか、この部分はこういうシーンかなと物語を考えるのもいいですね。

エチュードなどだったら、勝手にABCを書いてしまいましょう!このモチーフはA、ここからBのモチーフ、これはAのモチーフぽいけどちょっと違うからA'、ここからコーダなどなど。

楽典の知識がある方は、転調をチェックするのもいいですね!調によってまたイメージは異なります。短調長調かだけでも⭕️。

 

③音高の差のチェック

これは少し楽典の知識が必要ですが、音が飛ぶところの音高のチェックもオススメです。

特に短3度の下降音形は下がった音が低くなりやすいので要チェックです。短3度に限らず、3度の音形は音程がズレやすく、フィンガリングが嫌な動きだったり、音が外れやすかったりするので要チェックポイントです。

長短増減を確認するだけで音程は格段によくなりますよ🌸

 

 

本日の紹介は以上です。

イメトレをするのももちろんですが、ご紹介したような練習も楽器を持ったときに絶対役に立ちます。

部活を引退してしまって楽器に触る時間が取れない方、仕事と音楽を両立している方、ぜひお試しください!

 

勉強、仕事、そのほか色々なことと両立しながら楽しく音楽をやっていきたいですね。

 

それでは。

 

「孤独の価値」〜芸術をする人間に必要なもの〜

今週のお題「読書の秋」

 

こんにちは。前回の更新からだいぶ空いてしまいました。

紅葉も始まり、秋めいてきましたね。寒くてたまらずこたつを出しました。冬の足音が聞こえそうですね。

 

今週のお題は読書の秋とのことで、芸術家にこそ読んでほしいオススメの本を紹介しようと思います。

 

今日紹介するのは、森博嗣著の「孤独の価値」です。

森博嗣さんといえば、全てがゼロになるでメフィスト賞を受賞した、理系ミステリーとも言われる作家さんですね。

タイトルからしてなんか難しそう…と思うかもしれませんが、芸術家にこそ読んでほしい本です。

 

「孤独の価値」の内容は、ざっくり言うと、

・孤独ってそんな悪くないよね。しかも、モノを作り出すには孤独であることが良い方向に働くことも多いよね!

ということが書いてあります(本当にざっくりですよ)。

 

不思議なようで、よく考えると当たり前なのですが、人ってうまくいってるときは深く考えないけれど、うまくいかないと時にはよくよくものを考えるんです。

 

音楽にしたってそうです。

楽しいばかりでは成長しないのです。

悩んで、うまくいかなくて、どうしたらいいんだろう、こんな自分を救ってくれる人はいない、自分は一人だと落胆することもあります。

その時こそ、成長するための加速度は最大になっているんです。

 

恋の楽しさを語る曲よりも失恋の悲しみを歌う曲の方が多いですよね。

人は、苦しい時ほど、何かを作り出すんだと思います。苦しい時ほど何かを作らずにはいられないんだと思います。

モノを作り出すことで自分の中に溜まった有象無象を吐き出すうちに、いつのまにか霧が晴れたような感じになります。

そして、その経験は芸術家にとって、創作の糧となるものです。

 

音楽をするものにとって、全ての経験は糧であると思っています。

孤独に打ちひしがれたこと、酷い失恋をしたこと、漠然とした虚無感を感じたこと。

できれば人生にはないほうがいいような経験だって、音楽をする人間にとってはプラスになります。

 

私も学生の頃、彼氏と酷い別れ方をして何ヶ月も気分が晴れないでいたことがあって、その時はもうつらくてつらくて、楽しいはずの楽器も勉強も何も手に付かなかったことがあります。

今ではそれも笑い話になりましたし、おかげでカラオケでよく歌う「天城越え」は、情念のこもった迫真の唄いっぷりと好評です笑

 

いまもし今いる状況、環境が辛くて辛くて堪らないという方がいたら、一度ぜひ孤独になってみてほしい。

ひとりになって、自分以外何もない状況を作ってほしい。ぼーっとし続けてほしい。ひたすら孤独を享受してほしい。

その時にこそ、見えてくる、生まれ出てくる自分の表現、自分のあり方があると思うから。

 

ちょっと真面目な話になりました。

わたしも今自分の方向性を模索しているので、ついつい熱くなってしまいました。

 

音楽をやる方、芸術をする方、どうしたらいいかわからなくて途方にくれてる方、ぜひ読んでみてください。

新書なので最初はちょっと難しいかもしれませんが、読み終わった頃にはきっとなにか気づきを得ているはずです。

 

紹介したい本はまだまだたくさんあるのですが、それはまたの機会に。

 

それでは。

 

そもそもどうしてこのブログを始めたのか

こんばんは!

今日は秋晴れ☀️

東京国立博物館では日本庭園の期間限定公開をやっていたので、お散歩がてら行ってきました。

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日本庭園は素敵ですね。こんなお庭のあるおうちに住みたいです。

 

さて、今日はタイトルの通り、そもそもどうしてこのブログを始めたのか書こうと思います。

理由はいくつかありますが、大きな理由として、ひとつは自分のレッスンの備忘録、もうひとつは単に知らないがために悩んでる学生さんに解決の糸口を伝えたいと思ったりことがあります。

 

例えばフルートを始めて、ぶつかるであろう、連符のフィンガリングが回らない、第三オクターブの音がうまくでない、ダブルタンギングができない等々の問題。

そういうのって練習方法やテクニックを知ってれば解決できるものがたくさんあるんです。

自分が先生に教わったことで、もっと早く知りたかった!ということがたくさんありました。

 

そういうことで悩んで悩んで、楽器をやめたくなっちゃう人、無茶な練習で顎や指を痛めてしまう人、そんな人を1人でも減らしたいと思って、私の今まで学んだノウハウも発信しようと思いました。

ただ音楽のことを文字で伝えるのにも限界があります。わからなければ、コメント頂ければなるべくわかりやすく説明します。

直接お伝えするのもやぶさかではありません。

 

楽しい音楽を悩んで悩んでやめてしまうなんてもったいない。

マチュアではありますが、フルート愛好家の方々の一助に、ひいては音楽を愛する皆さんのお手伝いがしたいと思っています。

 

わたしも日々悩みながらフルートを吹いています。

一緒に悩みを解決していきましょう(*^^*)

 

最後に今日食べた星乃珈琲店のスフレパンケーキダブルでも載せておきます!

美味しい食べ物とステキな音楽は人生を豊かにするのに必須ですね(*´꒳`*)

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それでは。

ウォーミングアップってなにすればいいの?

こんばんは。

今日はとてもいいお天気でお散歩日和でした☀️

 

楽器を吹く前に時ウォーミングアップをやりましょうとよく言われますよね。

では具体的に何をやったらいいんだろう?とずっと思っていたところ、在仏中先生に教わったウォーミングアップがとてもよかったので布教しようと思います。

本番前時間がない時にもとてもおすすめです🌸

※あくまでウォーミングアップのやり方です。ロングトーンタンギング、スケールはウォーミングアップのあとに練習します。

 

①あったかい息を楽器に入れる。10秒くらい。

②歌口を全部塞いで管に息を入れ音を出し、それで倍音練習をやります。(文字にしにくいですね…。)

 

ここまでは管を温めるのが主な目的です。

続きます。

 

③唇の柔軟性の練習です。跳躍をエアタンギングで。そのあとスラーで。どど↑れ↑れれ↑み↑みみ↑ふぁ↑ふぁふぁ↑そ↑…。下りもやります。

④低音のドから倍音練習。ちゃんと1,5,3音がなるように。これをやると第三オクターブが綺麗にでやすくなります。

⑤指は低音のド、ミ、ソ、ミ、ソと動かしながら、ずっと第三オクターブのミを鳴らします。いずれの音の倍音にもミが含まれているので、指が動いても出てる音はずっとミです。ファ、ファ♯(、ミ♭)についても同様に。

⑥キーを全部塞いで、息を鋭くいれて、ボンという音を出します(タングラムというらしいです)。これでキーがあったまります。管内に水滴が溜まってると、それが一気にキーに回るので注意。

 

これだけやれば、大方体と楽器のコンディションが整います。

レッスンの直前、音出しの時間があまり取れない時にもよくやってます✨

 

わたしはこれを習ってから、調子悪いということはほとんどなくなりました。(もっと早く知りたかった…)

 

中学で楽器を始めた方、大人になってから楽器を始めた方、いずれにしてもウォーミングアップのやり方ってあまり教えてもらえないですよね。

多分ウォーミングアップには適正があって、その人にその時にあったウォーミングアップをしなくてはならないから方法論があまりないのだと思います。

 

なんですが、とりあえずの雛型として紹介したウォーミングアップをぜひやってみてください。

足りないところがあれば足して、いらないところがあれば省いて、一人一人にあったウォーミングアップの形が見つかるといいですね。

 

それでは。

 

楽器は自分の鏡なのかもしれない

今週のお題「リラックス」

 

お題のリラックスでまず思いついたのは、楽器とリラックスすることの関係。

自分がぐっと硬くなってると楽器は上手く鳴らないし、自分がリラックスできてるとすーっといい音がでる。

楽器は自分より自分のことをわかってる気さえします。

 

リラックスに限りませんが、イメージだけでも楽器の音ってすごく変わりますよね。

 

先日いきものがかりのありがとうをついったに上げましたが、最初なかなか冒頭のドレミファソがうまくいかなかったんです。指は回ってるけど、なんか違う。これじゃない感満載でした。

 

そこで一息入れようと思って桜の香りのする紅茶を入れて休憩していたのですが、その時の桜の香りで、足りなかったのはこれじゃないか?とふと思いました。

あの曲は春の曲なんじゃないかと思うんです。春の暖かさ、桜の儚さとリンクした別離の悲しさ、そういうのがないただのドレミファソだったからなにか物足りなかったと感じたんじゃないかと思うんです。

 

休憩のあと、めっちゃ腹筋してストレッチして、原曲を聴きながら何度も吹きました。

そうしたら、なんとなく、自分としてはいい感じな風に演奏できました。

よしよし、やればできるじゃないかと楽器に言われている気がしました。まだまだあの子には敵いません…笑

 

思えば、私が適当に吹いてる時には適当な音しかしないし、真摯に音楽に向き合っている時にはそれに楽器は応えてくれました。

 

多分楽器は自分を写す鏡なんだと思います。

リラックスしていいイメージを持って、今の楽器に見合う奏者になれるよう精進したいと思います。

 

最終的にお題から離れてしまいました。

まあいいや。

 

それでは。

 

楽器を吹く前に準備運動をしよう

こんばんは。秋雨で今日は寒いですね。

 

楽器を吹く前ってみなさんなにをされているのでしょうか。

楽器を吹くのは全身運動。運動する前に準備運動をするように、今回は楽器を吹くための準備運動について書こうと思います。

 

まずはストレッチ。

①手を組んで上にのびー。足で地面を押して、手はできるだけ上にのびー。体が薄くなるイメージでのびー。反り腰にならないように注意。

そのあと、腕を上げたまま右にのびー、左にのびー×2

②肩周りのストレッチ。腕をプロペラみたいに回すのだけど、左右で前後ろ逆に回す。回す時に反動で腰を捻るとやりやすい

③腰を回す。腰で円を描くイメージ。

④腕を後ろに組んで前屈。その後、手を地面にぺた。そこら辺の床を手で歩きます。ゆっくり起き上がる。

⑤首を回す。まず脱力して前に。そこから頭の重さで頭が回るイメージでぐるぐる。痛いところはゆっくり往復。

絵で描くとこんな感じでしょうか。

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次は筋トレ!

①ふつうに腹筋。起き上がる時に右肘を左膝につけて、またその逆をやる×10回くらい

プランク。一分。耐える。唸れ、拙僧の筋肉!

③腕立て。普通に腕立て×10回くらい。フルート、結構重いですからね。

 

いつも全部やるわけじゃなくて、その時のコンディションによって増やしたり減らしたり。ヨガの猫のポーズやラクダのポーズも体が伸びるのでよくやります。

ポイントはストレッチや筋トレをする時に息を止めないこと。吸って、吐いては忘れないこと。シックスパックのお腹を目指してるわけではないので、筋トレのあとはストレッチ。

 

気が向いたらウォーミングアップでなにをしているかも書きたいと思います。

 

それでは。

体に覚えこませる跳躍

こんばんは。

今日は声楽のレッスンにいってきました。たくさん習ったことはあるのだけど、楽器にも通じることを備忘録的に書こうと思います。

 

今やっている曲には中音のラからオクターブ上のラへの跳躍が何回も出てきます。もはやその跳躍が見せ場の曲といっても過言ではない曲なのですが、上のラがうまくでなくて困っていました。

 

今日習ったのは、「まずオクターブ下で練習して体に"そんな高くないよ"というのを覚えこませてから元の高い音に戻す」でした。

オクターブ下で、元の音をイメージしながら練習、練習、練習。10回練習したら元の音に戻す。

すごいんです。出ないと思ってた上のラがすこんと出たんです。しかも、響きが上のキラキラした、通る声で。

 

楽器も同じかなと思います。

昨日、紅の豚のポルコとジーナのテーマを吹いたのですが、やはりラ→ラの跳躍がうまくいかない。でも一度頭を整理して、上のラはただの倍音と思ってオクターブ下で練習してみたら、すっと上の音が出ました。

 

余談ですが、長く歌ってると喉の位置が上がってきてしまうのも、高音で声がかすれたり、息の音が多くなる原因らしいです。

 

声楽って楽器に繋がることがたくさんですね。

楽器で跳躍に悩んでいた時に、リアルタイムで声楽でも跳躍が課題になっていたので、尚更そう思います。

 

歌も楽器も頑張ろうと思います。

それでは。